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趣味の王様の称号を与えられるものは、その時代によって変わると思います。
しかし私にとって言えば、それは間違いなく「切手収集」です。 切手収集は、小学生だった私が初めて持った本格的な趣味でした。 当時出ていたスタンプクラブという切手趣味の雑誌(大人向けには「郵趣」という雑誌がありました)も定期購読していたし、もちろん切手用の先端が尖っていないピンセットや、ストックブック(切手用のアルバム)も揃えていました。 そして年数回発行される切手カタログを見ては、「あの切手は今いくらで・・・」などという楽しい妄想にふけっていたものです。 実際の収集活動はと言うと、 1、新発行の(記念)切手をおさえる これは基本でしょう。雑誌を見て発行日をチェックして郵便局に買いに行くのですが、人気のあるものは早々に売り切れてしまい、買えない時もありました。 そんな時は、近所のタバコ屋さんを当たってみると案外置いてあったりしたものです。今のコンビニは、記念切手は置いてないだろうな・・・。 当然、お金のない小学生です。買うといっても1〜2枚なので、お店の人もめんどくさかったことでしょう。 私が熱心にやっているのに影響されて友人も何人か切手収集を始めたのですがが、しばらくしてその子の家に遊びに行き、コレクションを見せてもらった私は唖然。 新発行の記念切手が、シート単位でコレクションされているのです。 「シート」とは、切り離していないまっさらな状態の切手です。切手によって、1シートの切手の枚数は10枚〜100枚とさまざまです。 その友人の場合はどうやら親が協力してくれていて、新しい切手が出たらシートで買ってくれるらしいのです。そのとき私は、 「趣味に対する情熱は、単純な財力に負ける」 という法則に気付くことができました。友人に感謝したいです。 ちなみに、私ががシートで購入できたのは、1円切手の「前島密(100枚で100円)」、2円切手の「秋田犬(100枚で200円)」くらいなのでした・・・。 2、古い切手をしとめる 外国のカラフルでお求めやすい価格の切手もいいですが、やはりメインは日本の切手。 発行された時代にタイムスリップできる古い切手は、高価だけどロマンに溢れています。 高価と言ってもまさにピンキリですが、ピンにあたるのは切手の王様、趣味週間の「月に雁」そして「見返り美人」でした。 いま、これらの切手の価値がどうなっているかは知りません。 しかし当時、この二つは高嶺の花で、使用済み(むしろ、使用済みの方が珍しいかもしれません)でさえ、とても手が出るものではありませんでした。 絵柄が美しいのと、発行部数が少ないのが高価の理由だったのでしょうか。 ある時、デパートの展示販売会かなにかで、ショーケースに入ったこの切手の5枚シートを見た時は、感動に目が眩んだものです。 おそらく、明治時代の「竜切手」なんかは、これらよりもっと高価なのもあるのでしょうが、やはり「月雁」「見返り」はひとつのシンボルでしょう。 キリと言っては失礼ですが、数百円単位で買える戦前の切手もありました。 大きめサイズの「国立、国定公園シリーズ」や、「国民体育大会シリーズ」などが好きでした。 シリーズ物以外でお気に入りは、これは戦後ですが「ラジオ体操50周年記念」という可愛い絵柄の切手で、新品で持っていました。 あと、戦争中の切手は当時の資源不足のために紙質は悪くなり、裏に糊もなく、目打ち(切り離すための小さな穴)もありません。これらのことで、歴史を肌で学ぶこともできました。 この時期の「乃木大将」の切手を持っていました。 3、とにかく集める お金を出して買うばかりではありません。 家に配達されてきた手紙に、ちょっと珍しい切手が貼ってあることがあります。そんな時は切手の周囲を5ミリくらい残して封筒から切り取り、水につけておきます。しばらくしてきれいに剥がれたら、裏返して置いて乾燥させます。これで立派な「使用済み切手」の出来上がり。 そう、切手とは、中古でも値が付くものなのです。 切手カタログには、ちゃんと新品と使用済みの両方の値段が掲載されています。 そして肝心なのは、だからといって 「売るために集めているのではない」 と、いうことです。 さらにさらに、集めるだけでなく、雑誌などで切手の歴史などの知識を勉強するのも大事だし、さらに切手本体だけでなく消印や切手が貼られた昔の封筒までが趣味の対象になってきます。 しかし、私の切手収集はそこまで深いところに行かずに終わってしまいました。 このころの熱心さを忘れずに、これからも探究心を持って物事に臨んでいきたいです。 PR |
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