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前の記事「音楽は空中に。」「歌詞カードはコピーいたしますか?」の続き。
80年代、日本にいながらにして洋楽の最新情報、オマケに映像まで入手出来る画期的なテレビ番組があった。 「ベストヒットUSA」そして「MTV」だ。 MTVは言うまでもなく、80年代以降の音楽シーンにおいて最重要のメディアになった「ミュージックビデオ」を延々と流し続ける番組。アーティストにとっては、曲をレコーディングすると今度はビデオ撮影という、面倒な仕事がひとつ増えたわけである。ビートルズの頃は映画並みにフィルムで撮影していたプローモーションビデオが、技術の進歩により身近になったのも普及の要因だろう。 初期は素朴な作品が多かったが、やがてアニメーションや、アニメと実写の合成など凝った作品が出てきた。MTVは、ビジュアル系が多いイギリスのミュージシャンには特に効果的なプロモーションの役割を果たしたようだ。 MTVは管理人の地元でも放送されていたが、正直あまり真剣には観ていなかった。管理人にとって重要だったのは、マチガイなく前者のベストヒットUSAの方だ。 今でも活躍する名ディスクジョッキー、小林克也の軽妙なトークに乗って最新の全米ヒットチャートを紹介する番組。今思えばあの頃はなぜあんなにヒットチャートが気になったのだろうか。 80年代の中盤には、やたらと「モンスターアルバム」が出現した。マイケル・ジャクソンの「スリラー」、プリンスの「パープル・レイン」、ブルース・スプリングスティーンの「ボーン・イン・ザUSA」、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「スポーツ」などなど。そこからやたらとシングルカットされた曲がチャートに入り、番組を観ながら管理人は「アルバムの曲ぜんぶシングルカットする気か?」と思ったモノだ。しかしスプリングスティーンのシングルのB面には、アルバム未収録のライブ音源が入っていたりしたので、それ目当てで買ったりした。あの当時スプリングスティーンの楽曲はほとんどフルコンプしていたと思う。 この頃になると管理人も「マイ・ビデオデッキ(ナショナルHi-Fiマックロード)」を持っていた。以前に語った「FM雑誌」にはテレビの音楽番組の情報も載っていたので、お目当ての曲があるとビデオテープを用意して待つわけである。 さて、ベストヒットUSAでは「タイムマシン」という、懐かしの映像を紹介するコーナーがあり、このコーナーはお気に入りだった。そこで観て衝撃を受けたのが、ボブ・ディランの「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」という曲の映像。 ディランのアルバムは主要なモノはほとんど購入したが、この1965年頃がやはり最高だ。ディランが人気絶頂の65年に行ったイギリスツアーの模様を記録したドキュメンタリー映画「Don't Look Back」の冒頭にこの「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」の映像が収められている。それを知って管理人は一世一代の買物をした。 今でこそ、映画のDVDが1,500円くらいで売られているが、当時このビデオはなんと12,000円だった。 ちょうど、「CD」が出始めたころのおハナシである・・・。 ベストヒットUSAを語るつもりが、なぜかスプリングティーンやディランのハナシになってしまった。この番組、「BS」で現在も放送されているそうだ。残念ながら現在は全米ヒットチャートを追いかけていないので観てないが、小林氏にはいつまでも、その流暢なイングリッシュで音楽の「今」を紹介し続けてほしい。 「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」が収録された管理人がイチバン好きなディランのアルバムです PR |
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