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1900年代の初め、ニューオリンズの町で産声を上げたとされる「JAZZ」だが、この歴史はそのまま「音楽レコーディングの歴史」と重なる。ジャズ界の最重要人物であるルイ・アームストロングの活動黎明期からその音楽が記録されて残っているのは、もはや「歴史的資料」としての価値さえあると言える。 サッチモ以前にも優れたプレイヤーは存在したが、今現在、まとまったカタチで聴けて、なおかつ娯楽性も高い最初のジャズ・スターは、やはり彼を置いていないであろう。 一般的にサッチモは現在、1950年代以降の「ハロー!ドーリー」や「この素晴らしき世界」などのポップス界での活躍の方で認識されている。(と、いうか普通のCDショップではこのあたりの作品しか置いていない)しかし、やはり管理人にとっては(そして客観的に観ても)「ホット・ファイブ」を結成した1925年頃から「ホット・セブン」そしてビッグバンド時代に至るまでの期間が全盛期と思える。彼は20代にして、十分に後世に残る業績を残したといえる。 管理人はアナログ時代、「1920年代のルイ・アームストロング」という、非常に分かりやすいタイトルのアルバムを購入した。ジャケットも素敵なこのアルバムは、1曲目が「ウエスト・エンド・ブルース」で最後の曲が「タイト・ライク・ジス」という、完璧な構成の名盤だった。やはりサッチモはビッグバンドより小編成のほうがいい。この時期の彼のトランペットの輝きは、ジャズという新しい音楽をブルドーザーのごとく開墾していくモノだった。 サッチモといえばあの笑顔で陽気なイメージを連想する人が多いと思うが、彼の音楽はその笑顔の奥に秘めた「ブルーズ」を感じさせ、哀愁を漂わせたと思えば独特の「スキャット・ボイス」でさらに魅惑的な世界へと誘ってくれるという、まさに絶妙なバランスの世界である。 しかし問題点がひとつある。 この時代の音楽に興味を持ち音源を入手したは良いが、聴いた瞬間に 「もう無理」 と、拒否反応を起こしてしまう確率は50%といったところだろう。 それは「音質」だ。 管理人のように遠距離のラジオを受信して、雑音の中から聴きたい局の電波を聞き分けると言う訓練(笑)をしている人間にとっては文句のない高音質なのだが、ノイズのない音が当然、という人にとってこの時代の音楽を聴くことはある意味「苦行」であり、「音」を「楽しむ」のが音楽、という大前提も揺らいでしまうかもしれない。 もっとも、CD時代になってだいぶ良くなったハズなのだが、今の技術で仮に「ノイズ部分」が除去出来たとしても、モチロンその音楽本来の良さも無くなってしまうのでこれは論外だ。 寂しいが、「こんな悪い音の音楽は聴きたくない」という人もいて当然だろう。 しかし、ぜひ一度はトライして、この時代のサッチモの音楽を聴いていただきたい。そうしたら「録音が古い=音楽が古い」ではないことがお分かりいただけると思う。 「スウィング・ボーイズ&ガールズ(3)クチナシの髪飾り」に続く PR |
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彼は頬にたこ焼きを入れてるのかと思うほど見事な膨らみっぷりです。
スキャットというアドリブも彼が始めたようですね。 Jayさんへ
サッチモがニッコリ笑っている画像をゼヒ見てほしいのですが、まさにトランペットを吹くために生まれてきたような素晴らしくリッパな「歯」を持っています。才能はモチロンですが、体格の面でもアドバンテージを持って生まれた人ですね。
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