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前回の記事「音楽は空中に。」の続き。
「レンタルレコード店」は、管理人がまさに中学生になる頃スタートした。 この便利なシステムは瞬く間に全国に広がり、しばらくしてわが町にも登場したのであった。しかし、いわゆる「地方」である管理人の地元には当然「れいこう堂」などのメジャーなショップはない。管理人が通ったのは「街の電器屋さん」と一体になったようなショップで、新品のミュージックテープなども販売していた。 ちなみに、いま「ミュージックテープ」は演歌や落語くらいしか需要がないが、当時はレコード店だけでなく、ガソリンスタンドや高速道路のサービスエリア、そしてなぜか「ラーメン屋」なんかでも売っていたりしたものだ。 CDと比べてレコードは、より丁寧な扱いが求められる。不特定多数の人が利用するわけだから、借りたレコードが「音とび」することも当然、あり得るわけである。 親切なショップでは、商品の中にレコードを示す丸いイラストを書いた紙を入れていた。そして傷がある箇所に同じように線を書き、お客に分かるようにするわけだ。 他店は分からないが、地元のショップでは「歌詞カードコピーサービス」をやっていた。モチロン有料だが、「歌詞」を結構重要視していた管理人は、よく利用していた記憶がある。 余談だが、そのころ松田聖子に続くアイドルとしてデビューしたのがキョンキョンこと「小泉今日子」である。彼女はデビューしてすぐの頃は昔のアイドルのカバー曲を歌っていたりして、ヒットチャートにもそれほど出てこない比較的「地味な」存在だった。 そんな彼女の初期のアルバムがそのショップで流れているのを聴いて、「いい曲だな〜」と思ったのがなぜか印象に残っている。彼女の歌はテクニックはないが、声質が印象的で、歌い切るように精一杯声を張っているので、聴いていてとても気持ちがいい。ただし、管理人が好きなのは初期の大人しい頃(このころは名曲が多い)の作品で、本格的にブレイクして以降の曲は聴いていない。 まだまだこの頃は70年代の名残が色濃く残っていて、アイドルも「お人形さんのように」自己主張をしないタイプの人が多かった。小泉今日子も当初はまさにそんなふうに売り出されていたのだが、のちにウマく個性を発揮し、時代の波にも乗ってトップまで上り詰めたのはスゴいと思う。 そして現在でも多方面で活躍していて、大人の女性として魅力的だ。 さてさて、時代は移り、レンタルレコード店は「レンタルCD」になった。CDになってからも管理人はよく利用したのだが、残念なことがある。レコードのように大きな歌詞カードと違い、CDの場合はサイズの関係上、ジャケット写真を兼ねたブックレット形式になっていることが多く(CD黎明期はLPサイズの歌詞カードを折り畳んで封入していることが多かった)、事実上コピーは不可能だ。 よって、音楽の楽しみの何%かは「レンタル出来ない」ことになった。 考えてみると、CD時代になって音質は飛躍的に向上したが、レコードジャケットのアートワークや歌詞カードなどの「視覚による音楽の楽しみ」は、少し失われてしまったようだ。 次回の記事「ザ・ナンバーワン・バンドもヨロシク」に続く 地元のレンタル店で流れていたキョンキョンのアルバムはこれです PR |
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